日 時:2014年2月18日(火)15:30~16:30
内 容:第3回学生観光論文コンテスト 表彰式
場 所:第42回国際ホテル・レストラン・ショー(東京ビッグサイト)会場内 東1ホール 東1主催者控室
1.審査委員長の論文総評 ~ 中村 裕 一般社団法人日本ホテル協会 元会長
「第3回学生観光論文コンテスト」に合計62編の応募論文があり、今年もまた激戦となりました。今年も3つのテーマの下、Aテーマ「観光立国で日本を元気にする方策について、私の提案」、Bテーマ「観光資源保護におけるナショナルトラスト活動の役割について、私の提案」、Cテーマ「我が国のMICE(マイス)競争力強化に向けて、私の提案」の課題から1テーマを選んで選出いただきました。提出学校も全国的に拡がりつつあり、観光に対する関心が一層高まっていると感じます。
最終審査に残った7論文を直接審査し、最優秀賞1編と優秀賞2編を選出させていただきました。統計やグラフ等のデータ並びに調査を活用し大変興味深い論文が数多くありました。
2013年は海外からの訪日外国人客数が悲願の1,000万人を達成し次の目標に進む年にあたり、学生諸君の観光に対する関心の高さは必ず追い風になる事を信じます。
最後になりましたが、論文コンテストが無事に終われたのも、観光庁の皆様をはじめとする各種団体のご支援とご高配の賜物と深く感謝し、厚く御礼を申し上げます。
2.受賞者の声
1)最優秀賞 【観光庁長官賞】
桜美林大学 リベラルアーツ学群 数学専攻 4年 尾羽 伸紘(おばね のぶひろ)さん
テーマA 「鉄道ネットワークを生かした、地方地域の発展に導くための『鉄道観光モデル』の提案」
この度は観光庁長官賞という夢にも思わなかった賞を授かることができ、大変嬉しく思います。暗中模索する中での研究で至らぬ点も多々あったかと思いますが、リベラルアーツの学びで養った幅広い知識も力となり、鉄道観光のあり方について様々な視点から考察することができたと思います。また、この研究がきっかけとなり、鉄道と観光に対してさらなる関心を持つことが出来ました。今回の受賞を力に今後も知識と経験を深め、鉄道で日本の観光立国を牽引する人材となれるよう日々精進していきたいと思います。
コンテストへの参加のきっかけを与えてくださった皆様方には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
2)優秀賞 【公益財団法人日本ナショナルトラスト会長賞】
明治大学 経営学部 公共経営学科 菊地端夫ゼミ 3年
森山 真稔(もりやま まさとし、代表)さん・大浅 希衣さん・野原 紬さん・柳橋 理子さん
テーマB 「集約型自治体クラウドファンディング・システムによる伝統的景観の形成と観光立国の推進戦略に関する研究~美しい町“なみ”がもたらすにぎわいの“なみ”~」
この度は、大変栄誉ある賞を賜り非常に光栄に思います。また、私たち自身で納得のいく研究を行うことができただけでなく、その成果をこのような形で評価していただき、非常にありがたく存じます。
本論文は近年の観光ニーズである「伝統的景観」にスポットを当て、長野県小布施町と神奈川県鎌倉市への実地調査、そして、埼玉県川越市、石川県金沢市、滋賀県長浜市への聞き取り調査を経て執筆いたしました。私たち自身、論文の執筆は初の試みではありましたが、ゼミで取り組んでいるsh会科学的アプローチを意識し、先行研究や統計データに基づいた研究を行うことができたと感じております。
最後に、本論文の執筆にあたりご指導を賜りました本学菊地端夫准教授、ならびに調査にご協力いただいた皆様、特に実地調査を行った長野県小布施町、神奈川県鎌倉市の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。今回の経験を生かし、今後とも精進して参りたいと存じます。
3)優秀賞 【一般社団法人全日本シティホテル連盟会長賞】
桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 ビジネスマネジメント学類 ツーリズム・ホテル・エンターテイメントコース 3年 菊川 慶子(きくかわ よしこ)さん
テーマA 「日本における観光系大学の役割~なぜ観光系大学の学生の観光産業界への就職率は低いのか~」
この度、栄えある賞をいただき大変光栄に思います。また、このようなチャレンジの場を設けてくださった 一般財団法人日本ホテル教育センターをはじめとする関係各所の皆様に大変感謝いたします。
本論文の執筆は、観光系大学の数は年々増加しているにもかかわらず、観光系大学の卒業生の観光関連業界への就職率が23%であるというデータを見て疑問に思ったことから始まりました。実際に観光系大学の学生にアンケートを取り、データ化し、分析したことによって、なぜ23%なのかという疑問を解明できたのではないかと感じています。尚、本論文のアンケート調査には多くの方々のご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
観光立国化の推進と同じくらい、観光系人材の育成は重要であると考えます。今後は、この問題の具体的な解決方法を提案すると同時に、日本の観光立国化に寄与することができるよう、さらに勉学に励んで参ります。
3.今年度の応募学校名一覧(五十音順)
会津大学短期大学部 桜美林大学 関西学院大学 京都大学 九州国際大学 駒澤大学 国士舘大学 産業能率大学 上智大学 椙山女学園大学 西南女学院大学 摂南大学 専修大学 高崎経済大学 多摩大学 中央大学 帝京大学 東京大学 東洋大学 同志社大学 一橋大学 福島県立テクノアカデミー会津職業能力開発短期大学校 ホスピタリティツーリズム専門学校 明治大学 山口大学 立教大学 立命館大学 早稲田大学
4. 過去三年間の応募論文数と学校数
1)第1回 2011年度 論文数~33編 学校数~ 9大学・3専門学校
2)第2回 2012年度 論文数~61編 学校数~28大学・2専門学校
3)第3回 2013年度 論文数~62編 学校数~27大学・1専門学校
2014年度も同様の日程で引き続きコンテストを開催予定。詳細は5月中旬に財団Webサイト上にて発表します。尚、最終審査に残ったファイナリスト7編の論文は近日中に本Webサイト上で公開いたします。今しばらくお待ちくださいませ。
☆学生観光論文コンテストの詳細はコチラをクリックしてご覧ください。
◆お問い合わせ先◆
一般財団法人日本ホテル教育センター
事業部 教育事業室 藤原弘一
〒164-0003 東京都中野区東中野3-15-14
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